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恐怖の二回試験

司法修習の終わり

あなたは司法修習を修了しました。

法科大学院から司法試験,司法修習,二回試験という,大変な試練に,よく耐えてきたと思います。

本当に,よくがんばりました。

また,修習を一緒に過ごした同期生という,つながりができました。
利害関係を抜きにして,本音で話せる同期生という仲間をつくることができたのは一生の財産です。

吉田は53期です。
伝統にしたがって,53期においても,お世話になったクラスの教官の方々から,修習の最後に,お言葉をいただきました。
吉田のクラスで教官からいただいたお言葉を,いくつか紹介します。

民事弁護教官
「ぼくは,人権,人権と声高に主張する弁護士は嫌いだ。
そうではなくて,仕事のなかで人権を実現する,そういう弁護士になりなさい」

検察教官
「初心忘れるべからず」

刑事裁判教官
「友達を大事にしてください」

お言葉をいただいたときにも感激しましたが,修習の修了から15年以上たった今も,「いい言葉をいただいたなあ」と思います。
それぞれの言葉に,人生の経験に裏打ちされた深さを感じます。
過去の偉大な教官方には及びませんが, 吉田からもメッセージを送ります。

メッセージ

実務法曹としての新しい世界は,決して,バラ色の幸せ満面の世界ではありません。

多くの苦難が待ち構えている,厳しい荒野の世界です。

はっきり言いましょう。

あなたは必ず失敗します。

何回でも失敗します。

失敗すればするほど落ち込んで自己嫌悪します。

失敗のせいでウツになるかもしれません。

しかし,失敗しても,そのまま,あきらめてはなりません。

司法修習という大航海を耐えた,あなたであれば,そこから,ふたたび立ち上がることができると信じています。

失敗を乗り越えて,ふたたび立ち上がろうとする意思。

困難があることを知りながら,一歩前へ踏み出そうとする意思。

その強い意思こそ,人間が持つ,もっとも偉大な精神だと思うのです。

人類の歴史に名前を残すような偉大な人間が,必ず持っている精神です。

不屈の精神,不屈の闘志と呼ばれるものです。

百万回の失敗を乗り越えた人間。百万回の困難があることを知りながら前に出る人間。このような人間に,いったい,誰が対抗できるでしょうか。

困難を目の前にしたときには,こう考えましょう。

「この困難は,自分を偉大な人間へと成長させてくれる試練だ」と。

すべての失敗も困難も,それを乗り越えてしまえば,自分を鍛えてくれた試練に過ぎません。

なればこそ,失敗という試練をあたえてくれた神様に感謝しましょう。

今日の失敗は,明日の成功につながるはずです。

あなたがチャレンジをしつづける強い意思を持ち続けるかぎりは。

私は,そのような強い人を応援したいとおもいます。

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