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担保・保証を理解するための用語 …… 法律用語集

抵当権の譲渡/放棄,共同抵当,同時配当

質問29)「抵当権の譲渡/放棄(ていとうけんのじょうと/ほうき)」とは何ですか?

回答
抵当権者が、抵当権を持たない債権者の利益のために抵当権を譲渡または放棄することを、抵当権の譲渡または放棄といいます。
抵当権を譲渡した抵当権者は無担保債権者となり、放棄した抵当権者は無担保債権者に対する優先権を失うことになります。
たとえば、1200万円の土地について、ABCの債権者がそれぞれ1000万円の債権を有しているとします。
Aは第1順位抵当権者、Bは第2抵当権者、Cは一般債権者です。
抵当権が実行されれば、Aは1000万円、Bは200万円取得し、Cは何も取得できません。
しかし、AからCへ抵当権の譲渡が行われると、Cが1000万円、Bは200万円取得し、Aは何も取得できません。
また、AからCへ抵当権の放棄が行われると、AとCでは被担保債権の額に応じて按分されることになり、AとCそれぞれに500万円、Bは200万円取得することになります。
いずれの場合にも抵当権の移動に関与していない債権者の取得額は変わりなく、当事者の間のみ効力が生じるものとなっています。


質問30)「共同抵当(きょうどうていとう)」とはどういう抵当権ですか?

回答
共同抵当とは、複数の不動産のうえに、同一の債権の担保とする抵当権を設定することであり、こうした抵当権を共同抵当権といいます(民法第392条)。
共同抵当権の実行は、同時配当でも異時配当であっても良いとされています。
共同抵当という制度により、それぞれの不動産では被担保債権額に不足している場合でも、複数集めることによって見合った担保を得ることができるといったメリットがあります。
また、1つの不動産が滅失や毀損、地価の下落などによってその価値が下がったとしても、他の抵当物件によってリスクを分散することができます。


質問31)共同抵当の「同時配当(どうじはいとう)」とはどのようなものですか?

回答
共同抵当権を実行して、目的物である不動産をすべて競売し、その代金によって弁済を受けることを同時配当といいます。
債権者はその不動産の競売価格の割合に応じて、弁済を受けることになります。
共同抵当権では、同時配当の他に異時配当があり、債権者はいずれの方法をとるか、選択することができます。

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